スペインワイン BUDO YA

スペインにあるワイン専門店BUDO YAです。ワイナリー観光、クオリティワインのご紹介、ワイン関連の通訳・翻訳などを承っております。

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ワインのモニュメント

ローマ時代の遺跡や、修道院などの写真を交えながら、2千年前から本質は変わらないワイン作りについての講義でした。話者は、D.O.リベイラ・サクラのワイナリー、Ronsel do Silのオーナー、マリア・ホセ・イラベドラ氏です。

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Villa Pisanella (イタリア、ナポリ)
19世紀に発見された、紀元前2世紀の住居遺跡です。ワインを醸造していた跡があります。109個のクオリティの高い銀食器も発掘されています。

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ローマ時代から、現代(写真左。Bodega Baigorri、リオハ)まで、ワイン醸造の原理は同じです。設備も似通っています。

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写真左は、石灰質の岩盤をくり抜いて作られた教会で有名な、Saint-Emillon(フランス) の遺跡です。ボルドーの北東35kmに位置します。紀元前2世紀には、ブドウが栽培され、ワインが作られていました。建物は壊れてしまっていますが、すぐ隣のブドウ畑は、現在も同じように栽培されています。

写真右は、アメリカ合衆国カリフォルニア州にある、ナパ・バレーのDominus Estate です。興味深いことに、ブドウ畑の横に醸造施設という構造は全く同じです。

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写真上は、スペインのタラゴナ県のブドウ畑とワイナリー。垣根仕立てと呼ばれる、典型的なブドウの栽培方法です。満遍なく日が当たり、手入れがしやすいという利点があります。機械摘みも、可能です。

写真下は、20世紀に活躍したモダニスト建築家 César Martinell によるドーム型のワイナリーです。株仕立ての変形と思われる、丸くブドウのツタを伸ばす栽培方法と比較しています。

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どこの修道院にも、必ずワインを保存する場所があり、赤い印のところがワイン貯蔵室です。ちなみにこれは、どちらもバリャドリッド県にあり、左がSta.Mª de Matallana、右が Sta.Mª de Valbuena です。

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上でもご紹介した、フランス発祥のシトー会、バリャドリッド県のSta. María de Matallana です。1592年に建築されました。 3ヶ所の扉と、2ヶ所の通気口がある、48.77メートル×7.5メートルという大型長方形のワイン貯蔵室がありました。

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バリャドリッド県のAbadia Retuertaもその名の通り、12世紀の修道院がそのまま残っています。この修道院でも長い間ワインを作っていた記録が残っています。現在のワイナリーは街道をはさんだ反対側にあります。この修道院は改修され、落ち着いた雰囲気の5つ星ホテルになっています。

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タラゴナ県のポブレー修道院(Monasterio de Poblet)の地図と、院内の写真です。世界遺産にも認定されている、スペイン国内で最も規模の大きな修道院のひとつです。1151年にシトー会士らによって建てられました。シトー派修道院のワイン作りは品質の高さで知られますが、ポブレー修道院も例外ではありません。

現在は、コドルニュー社の協力の元、現代的なワイン作りが行われています。

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バリャドリッド県のロゼワインの吟醸地、シガレス地方の Frutos de Villar が持っている伝統的なワイン醸造施設です。地下深く掘ってあります。

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同じシガレス地方の Bodega Vecinal です。伝統的な地下ワイン醸造室は、入り口から下にどんどん下がり、ある程度の高さが確保できたところにブドウ絞り器や、醸造施設があります。発酵中に二酸化炭素が発生するので、酸素を確保するため、高さが必要となるので、地下深くまで掘り進められています。

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カナリア諸島の火山灰からブドウを守るための畑の構造と、リベラ・デル・ドゥエロの地下醸造室からの空気抜きと明かり取りの煙突です。現代的なワイナリーも山肌や斜面を利用した、半地下になっているところが多くあり、自然の力を利用した気温管理と、重力を利用したブドウやワインの移動が可能になっています。

 


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