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D.O.リアス・バイシャス ニュース

マル・デ・フラデス社「アルバリーニョの可能性」

2013/01/30

madrid fusiónの一部、ENOFUSIÓNでマル・デ・フラデス社の「アルバリーニョの可能性」というワークショップに参加してきました。

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左から、フィンカ・ヴァィニャス(クリアンサ)、スパークリングワイン、マル・デ・フラデス(早飲みタイプ)です。スパークリングワインとアイスワイン以外は日本でも入手可能ですので、是非お試しください。

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会場はこんな感じです。

アルバリーニョはスペイン北部ガリシア地方とポルトガル北部で栽培される白ブドウの品種です。スペインでは、寒く、大西洋沿岸で湿度の高い原産地呼称D.O.リアス・バイシャスで栽培されています。1987年には14しかなかったワイナリーも現在では181社に増え、スペインで最も有名なワインガイド「ペニン・ガイド」によると、昨年試飲した203のワイン中、118銘柄が90点以上、残りも85点以下はほとんどないという、平均的に最も品質の高いワインを作り出している地域と言えます。

アルバリーニョは糖度が高く、同時に酸味も強いことが特徴です。若いワインは果実の香りが豊かで、ジャスミンやミネラルなども同時に香ります。色はやや暖色系の黄色。辛口で酸味が強く、シャープな味わいです。現在は、ステンレスタンクで長期間熟成する技術が進み、ふくよかでコクがあるものが出てきています。スペイン語でソブレ・リアスと呼ばれる、残った酵母を発酵後も濾過せずに残し、数ヶ月樽で熟成させる方法をとったものもよく見かけるようになりました。この方法をとったワインは、美味しい日本酒に通じるような、フルーティだけれども辛口で、より複雑なアロマと味わいを持っています。

ムール貝の殻を畑に入れたりして、酸味を抑えた造りが流行した時期もあったそうですが、現在はアルバリーニョの特徴である酸味をどれだけ上手く生かすか、というところに注目が集まっているそうです。

また2012年に初めて、リアス・バイシャス産地統制委員会がスパークリングワインの認定を開始し、アルバリーニョ100%のスパークリングワインが生まれました。

8月最初の日曜日にカンバドスという村で「アルバリーニョ祭り」が開催されます。http://www.paxinasgalegas.es/fiestas/lx-festa-do-albari%C3%B1o-cambados-1577.html

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左から、マル・デ・フラデス社醸造家のパウラさん、社長のロドルフォさん、醸造家組合会長のサンティアゴ氏。

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試飲したワインは、2012年の発酵完了したばかりのもの、2011年のクリアンサ(ソブレ・リアス)、2010年のクリアンサ(ソブレ・リアス)、2009年のクリアンサ(ソブレ・リアス)、スパークリングワイン、アイスワイン(甘口)。2012年はボトル詰めして1週間というだけあって、フレッシュさに溢れていました。アルバリーニョ特有の強い酸味が生き生きとしていて、果実の甘みも残っており、とても飲みやすく感じました。2011年のクリアンサになると、ぐっと甘みが抑えられ、コクが増していました。2010年はやや濁った感じになっていてフレッシュさが消えているかなという印象。どちらかというと2009年の方が酸が生き生きとしていて、まだ持ちそうだなと思いました。

スパークリングワインは、Brut Natureといって一番糖度が低いタイプで、妙な言い方になりますが、味わいはアルバリーニョそのもの。強い酸が細かい泡と相まって、かなり印象的な味わいになっています。若いアルバリーニョの中には薄くて、印象がはっきりしないものもありますが、これは正反対。一度飲んだら忘れられない感じでした。ボトル内で目減りした分は、クリアンサを足しているそうです。

アイスワインは、熟した後もブドウをそのままにしておき、最初の寒波が来た直後に収穫するため、水分だけが凍結し、糖度が凝縮します。途中で低温において、発酵を止める方法で、甘いデザートワインに仕上げています。酸味のないアルバリーニョというのが不思議な感じで、他のブドウ品種とあまり差がなくなっているのかなと個人的には思いましたが、会場のソムリエやプロフェッショナルにはとても評価が高かったようです。


-D.O.リアス・バイシャス, ニュース