スペインワイン BUDO YA

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旅行と村祭り

中世のお祭りとガリシアワイン

2013/01/30

年末の30日に村の広場で、中世祭りが開かれましたので、行ってきました。

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中世とは全く関係ないのですが、ガリシア地方の食材等を扱う屋台が出ていたので、ちょっと覗いてみました。写真の右奥、蛍光色の張り紙が出ている所です。

ワインやチーズ、塩漬け肉等を売っていました。

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写真左側にあるのはPancetaと呼ばれる塩漬け肉。吊してあるのは、あばらを抜いたバラ肉ですね。こちらはCostillaと呼ばれる部位だと思います。
中央手前が、Androllaと呼ばれる、スペイン北部名産のチョリソに似た腸詰め、その奥が通常のチョリソだと思います。で、右側手前が、豚の鼻の塩漬け(Morro)、奥が豚足(Pata)ですね。

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鼻の右側が耳(Oleja)、その奥が、しっぽ(Rabo)です。一番奥は、骨付きのあばらの塩漬け肉(Costilla)だと思います。鼻と耳を買いまして、鼻は塩抜きしてから、トマトと一緒にジャガイモと煮込んで食べました。美味しかったです。耳もしばらくしたら食べるつもりです。

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ワインはこんな感じで売っていました。試飲もさせてくれました。
アルバリーニョとリベイロ、そしてメンシアを購入しました。

チーズはオッパイ形のTetillaです。これもガリシアの名産ですね。

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ガリシア地方のリベイロです。

スペイン北部のアストリアス地方では、リンゴから作られたシドラというお酒が作られています。日本では、シードルと呼ばれるものです。その地方にはシドレリアと呼ばれる、シドラを飲ませてくれるバルがあります。そこではコップに入れたお酒を飲んだ後、少しだけ残りを床に捨てるのが習慣となっています。バルによっては、そのお酒を吸い取らせる為に、床におがくずが敷いてある所もあります。
前置きが長くなりましたが、このワインは、そう言ったバルの、匂いがしました。味わいも、シドラに似ているような感じがしました。本当に少しだけ発泡していて、このワインのアクセントとなっています。

アルバリーニョを貴婦人に例えるとすれば、リベイロは田舎娘と言った感じになると思います。
現在の濾過技術からすれば、透明になるまで完全に濾過できるのでしょうが、澱引きが充分に出来なかった頃のスタイルを保つため、そして濁り部分と一緒に飲むというリベイロ独特の飲み方を保つ為、ワインは少し濁っています。白いさかづきで飲むのが本当なのですが、あいにく持っていませんので、通常のワイングラスで飲みました。濁り部分をボトルの下に沈殿させて、上澄みの澄んだ部分を飲んでみましたが、濁らして飲んだ時と比べ、スッキリとしている物の、コクと言いますか、マッタリ感が少なく、悪く言えば水っぽい感じがしました。やはり飲む前にビンを振って混ぜてから飲むのが美味しいようです。

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こちらは、アルバリーニョとなります。リベイロは濁っていましたが、こちらはちょっと肌色がかった、薄い透明な色をしています。レモンのような、すがすがしい柑橘系の香りがします。
リベイロと比べ、非常にスッキリとして、上品な飲み口だと感じました。すっきりしすぎて、ワインその物の輪郭は、ちょっととらえにくいような感じがしました。リベイロの方が、個性が判りやすいです。

リベイロとアルバリーニョ、どちらも嫌みが無く、美味しく飲むことが出来ました。どちらも頭が痛くなったり、気持ち悪くなることも無かったです。安いワインでしたが、混ぜ物が入っているわけではなく、ワイン自体の品質は良いようです。


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