スペインワイン BUDO YA

スペインにあるワイン専門店BUDO YAです。ワイナリー観光、クオリティワインのご紹介、ワイン関連の通訳・翻訳などを承っております。

ワイナリー訪問 D.O.ルエダ

ボデガス・ホセ・パリエンテ

50年前にホセ・パリエンテ氏が自家用のワインを作っていたのが、このワイナリーの歴史の始まりです。彼の娘、ビクトリア・パリエンテ氏は醸造学を学び(同期にはリベラ・デル・ドゥエロを牽引してきたトマス・ポスティゴ氏がいます)、1998年にワイナリーを創立しました。さらにその娘、マルティナ・プリエト氏も醸造学を学び、新たな進化を続けています。

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現在のワイナリーの形になったのは2008年。38ヘクタールの自社畑と10社の契約農家をかかえ、D.O.ルエダの中でも最も良質なワインを作るワイナリーの一つに挙げられています。イベリア航空のビジネスクラスで使用され、ルフトハンザのワインカタログにもスペイン産白ワインとして唯一掲載されています。4月にブリュッセルで開催されたソーヴィニヨン・ブランの世界コンクール金賞をはじめ、数々の重要なワインコンクールで受賞しています。

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栽培方法には、垣根仕立てと株仕立てがあります。品種は、ベルデホとソーヴィニヨン・ブランのみ。一番古い畑は樹齢80年から90年ありますが、30年から40年くらいのものが多いそうです。

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浄水施設。法律で、各ワイナリーは浄水施設を備える決まりになっています。

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垣根仕立てのブドウは、最適な時期に、夜間、機械摘みされ、この除梗機に入れられます。

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株仕立てのブドウは手摘みされ、選別テーブルにチェックされます。

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どちらのブドウも、全長100メートルに渡るパイプを通り、冷やされます。入るときは28℃程度で、出るときは9℃程度になっています。

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8時間から10時間かけてコールド・マセレーションを行います。

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フリーラン果汁は、ステンレスタンクに移し、発酵に入ります。その他の果汁を含んだブドウは、ここで軽くプレスされます。

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ステンレスタンクは、畑の区分ごと、フリーラン果汁かプレス果汁かなどで区別され、分けて発酵させます。

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José Pariente Cuvée Especialは、樹齢35年の収穫量を3000Kg/haに抑えた、特別に選ばれた畑で手摘みされたブドウのフリーラン果汁だけを使い、この卵形のセメントタンクで発酵させて作ります。卵形なので、自然な流動が起こり、ゆっくりと酵母が全体を廻ります。セメントタンクなので、ミネラル感も入ります。

一次発酵の後、8ヶ月間同じセメントタンクでシュール・リーされます。現在のところ、ベルデホをこの卵形のセメントタンクで発酵、熟成させているのは、ホセ・パリエンテだけです。個性的な、素晴らしいワインになっています。

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中はこんな感じで温度コントロールされています。

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José Pariente Fermentado en Barricaは、株仕立ての古い樹齢の畑から手摘みで収穫されるベルデホを使い、フレンチオークで発酵、熟成させます。樽は500リットル、300リットル、225リットルの3種類。新樽と、1年使用樽を混ぜて使用しています。7ヶ月間シュール・リーで樽熟成した後、ステンレスタンクに移し、さらに5ヶ月間熟成させます。その後、濾過、清澄の過程を経て、1年間瓶内熟成。

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ボトル詰めの様子です。

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José Pariente Varietal Verdejo 2012
テクニカルデータ
ベルデホ100%
アルコール度数:13.5°
揮発酸:0.23
トータル酸:6.0g/リットル
2012年2月ボトル詰め
サービス適温:6から8℃

ティスティングノート
青みがかった輝く黄色。やや控えめな落ち着いた洋なしや桃のようなフルーティな香りがします。アニスやバルサミコなども感じます。口に広がる味わいは、はっきりとフルーティで厚みがあります。酸がしっかりとしているので、とてもエレガントな印象を残します。

José Pariente Varietal Sauvignon Blanc 2012
テクニカルデータ
ソーヴィニヨン・ブラン100%
アルコール度数:13°
揮発酸:0.24
トータル酸:5.9g/リットル
2012年2月ボトル詰め
サービス適温:6から8℃

ティスティングノート
青みがかった輝く黄色。フレッシュなトロピカルフルーツや、刈ったばかりの芝生、ミネラルの香りがします。豊富な酸とボリューム感があり、滑らかな飲み心地で、やや甘めの印象を残します。

José Pariente Fermentado en Barrica 2011
テクニカルデータ
ベルデホ100%
アルコール度数:13.5°
揮発酸:0.30
トータル酸:5.9g/リットル
飲み頃:現在から5年間程度
サービス適温:6から8℃

ティスティングノート
濃いめの黄色。粘性があります。奥深くから香るのは、スパイス、熟した果実、オーク由来の燻製の香りと、トロピカルフルーツやミネラルなどです。味わいはとてもたっぷりとして、しっかりしたボディがあります。フルーツの凝縮感と溶け込んだオークのバランスが素晴らしく、酸もしっかりしていて、飲み込んだ後に続く余韻が非常に長いです。

José Pariente Cuvée Especial 2011
テクニカルデータ
ベルデホ100%
アルコール度数:13.5°
揮発酸:0.22
トータル酸:6.1g/リットル
サービス適温:6から8℃

ティスティングノート
緑がかった輝く黄色。ミネラル感のある、とても繊細なアロマを持ちます。飲み口は、スムーズでとても滑らかです。複雑に広がるエレガントな味わいが素晴らしく、余韻も長く続きます。

Apasionado de José Pariente 2012
テクニカルデータ
ソーヴィニヨン・ブラン100%
アルコール度数:11°
揮発酸:0.3
トータル酸:7.5g/リットル
サービス適温:6から8℃

ティスティングノート
緑がかった輝く黄色。若飲みタイプのソーヴィニヨン・ブランと同じようにフレッシュなトロピカルフルーツ、刈ったばかりの芝生、ミネラルの香りがします。遅摘みで収穫し、糖度を高めたブドウを使って発酵し、適当なところで0℃まで急激に温度を下げて発酵を止め、糖度を残しています。1リットルあたり80グラムの糖を残していて、かなり甘いはずなのですが、ソーヴィニヨン・ブランの特徴はしっかり感じられます。しっかりした酸と適度なアルコールのバランスが良く、とても心地よい飲み心地です。

 


-ワイナリー訪問, D.O.ルエダ